今回は建築家に設計を依頼して二世帯住宅を建てた実例を紹介します。
単世帯住宅でデザインの凝ったいわゆるデザイナーズ物件のような設計士さんにお願いして家を建ててもらうというのはよく聞くけれど、
二世帯住宅となるとなぜか大手ハウスメーカーなどのほうがいいのではないか?
と思っている人もいるのが実情です。
確かに、二世帯住宅ならではの上下の音の問題や親世帯・子世帯の気遣いを考え抜いた間取りの動線など、
ノウハウを知っている大手ハウスメーカーに任せた方が安心なのも事実です。
ですが、
親と同居が決まったけれどおしゃれな家に住みたい!!!
という願望は二世帯住宅でももちろん実現できます!
実際に建てた人の見積もりや実例を参考にしてみてくださいね。
建築家の設計で上下分離型の二世帯住宅を建てた例
46歳 家族構成 4人 世帯年収 約1100万円
メリット
良かった点は、何かあった時にお互いに助け合える部分です。
子供が小さい時は本当に助かりました。
付かず離れずの程よい距離感が心地よいです。
金銭面では、私達夫婦だけでは足りない部分を補っていただいたおかげで、自然素材にこだわった、理想に近い家となりました。
デメリット
悪かった点は突然祖母が亡くなり、1世帯部部分が空いてしまった点です。
こんなに早く亡くなるとは思わず、わずか5年ほど住んだだけで空いてしまいました。
完全分離の独立型で建てた二世帯住宅ですので、時々通風に入るぐらいで、ほとんど誰も入ることなく、年月が過ぎていきます。
誰も住まない家は老朽化してしまうと聞くので、最近やっと賃貸に出す計画が出ています。こだわりのある注文住宅ですので、老朽化はもったいなく、でも広すぎて手が行き届かないため、賃貸に出すのが良いと考えています。
祖母が死んでからのことを全く考えずに家を建ててしまいました。金銭面もだいぶ損をしたと思います。
こういったことを視野に入れ、多角的に考え、家作りをするべきだったと反省しています。
この二世帯住宅の建坪は80坪
建築費用は建物代で約5000万円
完成後坪単価は約62.5万円
建築家物件なので、やはりそう安くは建てられないというのが分かりますね。
費用はここぞ、二世帯住宅の醍醐味!
1階部分に住むお義母さんに結構援助をしてもらえたそうです。
ただとっても外観が素敵でこだわって建てた二世帯住宅も、
年齢から考えるとどうしても、親世帯の居住スペースは
将来的に亡くなったり施設に入ったりして使われなくなる可能性がある
ということも頭に入れて建てないといけないポイントですね。
上下分離型の二世帯住宅を建てた場合、
最初は玄関は共有でも将来的に賃貸に出すために玄関を分けられるように
増設できる場所を決めておいて、
最初に想像して建てる
というのも有効活用できる一つの方法ですね。